ビビットなどが公開中映画をインターネットで共同配信
(2004年1月28日 電気新聞)
パワードコム
いつかA列車に乗って
電力10社が出資するコンテンツ配信広域連携技術研究組合「BBit-Japan」とパワードコムは2004年01月27日、劇場公開中の映画「いつかA列車に乗って」を01月28日からインターネットで共同配信すると発表した。公開中の最新映画をインターネット配信することで、「オンタイムで作品を楽しめる画期的な試み」(パワードコム)としている。
電力系通信会社
映画の配信期間は2月29日まで。BBit-JapanはBBit-Japanのサイトで、電力系通信会社のインターネット接続サービスユーザー向けに配信する。
パワーブロード
一方、パワードコムはパワードコム社のブロードバンドコンテンツ配信サイト「パワーブロード」(http://www.powerbroad.ne.jp/)で、パワーブロードサイトの会員向けに配信する。パワーブロードは、すべてのインターネット接続サービスから閲覧可能。
メディア・プレーヤー
料金は700円で、30日間は何度でも視聴できる。ウィンドウズの「メディア・プレーヤー」に対応し、配信速度は毎秒500キロビットと毎秒1メガビットの2種類。
劇場公開
「いつかA列車に乗って」は2003年12月に東京で劇場公開された。現在は全国各地で上映中。
(2002年11月21日 産経新聞)
電力関連27社が組合設立
関西電力
関西電力など電力10社と電力系通信17社は2002年11月20日、ブロードバンド(高速大容量通信)で配信する映画や音楽番組などを一括収集する「コンテンツ配信広域連携技術研究組合」を設立した。これまで各社ばらばらだった収集の窓口を一本化することで、配信できる番組量は飛躍的に向上することになる。
ケイ・オプティコム
中部電力
11月末に関電系のケイ・オプティコム(本社・大阪市)と中部電力の2社で実証実験をスタートし、2014年度末までに全社が加わった番組収集を行う。映画や音楽、アニメ、スポーツ番組のほか、産経新聞のニュースなど約3000タイトルを収集する。3000タイトルは国内のプロバイダーでは最大級。ケイ・オプティコムの現在の配信番組は約1200タイトルのため、窓口を一本化することで2.5倍になる計算だ。
電力会社関係者
電力系通信の統合は各社の思惑が絡んで頓挫(とんざ)したままだが、「番組の収集程度ならまとまりやすい」(電力会社関係者)という事情もあったようだ。
(2003年4月3日 朝日新聞)
ミュージカル映画
アカデミー作品賞
電力系のブロードバンド配信会社「コンテンツ配信広域連携技術研究組合(BBit-Japan)」は2003年4月5日午後2時から、2003年度アカデミー作品賞を獲得したミュージカル映画「シカゴ」を配信する。コンテンツ配信広域連携技術研究組合はこれまで映画約100本を配信してきたが、劇場公開に先だって映画を配信するのは今回が初めて。
GAGA
約1万8000人の会員から抽選で300人を選び、配信する。「シカゴ」の劇場公開は4月19日。シカゴを配給する「GAGA」は「劇場公開前の話題づくりとして、ブロードバンド配信を歓迎する」と話している。(田副暢宣)
(2003年11月24日 産経新聞)
DVD並みの品質を
関西電力副社長
ネット上で番組を効率よく配信するため、全国10電力と電力系通信会社でつくったコンテンツ配信広域連携技術研究組合(BBit-Japan)の森詳介理事長(関西電力副社長)に戦略を聞いた。
電力系通信会社
コンテンツ(番組)
-組合設立のきっかけは
「ブロードバンド(高速大容量)通信のコンテンツ(番組)配信を効率化するため、全国の電力会社や通信会社が力を合わせた方がよいと判断し、関電から声をかけた。研究会として2001年(平成13年)12月に設立し、事業化できると判断して2002年11月に組合組織にした」
ブロードバンド
-電力系通信会社を統合すればよかったのでは
「各社の通信事業は地域特性があるので、個別に事業を進めるのが一番。経営責任も明確化できる。ただ、ブロードバンドのための番組収集・配信を個別にやるとコストがかかりすぎるので、窓口を一元化しようということだ」
光ファイバーやケーブルTV、ADSL
-成果はどうか
「約2800番組が集まり、リッチ(豊か)な状況になってきた。一方、電力系通信の光ファイバーやケーブルTV、ADSL(非対称デジタル加入者線)を使った高速通信加入者数は7月末で28万人。2016年度末に140万人を目指すが、そうなってようやく採算が取れるレベルだ」
DVD番組
-課題は
「ブロードバンドの配信技術は日進月歩なので気を抜けない。将来はDVD番組に負けないぐらい品質を高める必要がある。これらの事業性を見極めるのが今後の課題になる。地方ならではの番組を都市部で配信すれば、その地方出身者が故郷を懐かしがって絶対見てくれる。こうしたアイデアをどんどん考えていきたい」
BBitジャパンがマスコットキャラクター制作 コンテンツの紹介役に採用
(2004年7月12日 電気新聞)
マスコットキャラクター
「ひかり」ちゃんと「ネット」くん
電力会社と電力系通信会社33社で組織するBBitジャパンは、BBitジャパンが提供するコンテンツ配信サービスに親しんでもらう目的で、このほどマスコットキャラクターを制作した。メーンキャラクターは「ひかり」ちゃんと「ネット」くん。8匹の動物キャラクターとともに、ホームページ上で最新情報やお勧めのコンテンツを紹介する。
神戸デザイナー学院
関西の企業と教育機関が共同で次世代を担うデザイナーを育成する「産業デザイン発掘実践プログラム事業」の一環として、BBitジャパンがマスコットキャラクターを公募。神戸デザイナー学院(神戸市)に所属する山本隼人さん(19)の作品を採用した。
クリアホルダーとシール
制作を記念して、キャラクター入りクリアホルダーとシールのセットを抽選で100人に提供する。応募は専用ホームページ(http://www.bbit-japan.com/character/)から。応募期限は2004年7月20日。
娯楽系コンテンツ
電力系ISP
BBitジャパンは現在、音楽・映画など娯楽系コンテンツ約3600タイトルを電力系ISP(インターネット接続事業者)のユーザーに配信。
セガ
1日からゲーム会社のセガと提携し、パソコンでカラオケを楽しめるサービスを開始した。ユーザー数は30万人強。
(2003年7月7日 日経パソコン)
PHSの基地局
光ファイバーネットワーク
FTTHサービスの加入者獲得が激化している西日本エリア。そのなかでNTT西日本としのぎを削る戦いをしているのが関西電力系のケイ・オプティコムだ。PHSの基地局敷設の際に関西圏に張り巡らせた光ファイバーネットワークを武器に、ISP料金込みで月額6000円と低価格のFTTHサービスを提供中だ。田邊忠夫社長に話を聞いた。
IP電話
■関西圏でNTTと互角の争いをしている。
ライバルとして語られることが多いがNTTは皆が認める「巨象」。NTTと比べたら我が社は「アリ」だと社員に常々言っている。ただ、アリにはアリなりの戦い方がある。NTTにネットワークで依存しないIP電話はほかの地域の電力系通信事業者と手を結んでいくし、NTTには進出が難しい放送事業にも積極的に出て行く。今年2月には英会話のNOVA、ギンガネットと提携した。全国の電力グループ会社27社で設立したコンテンツ配信広域連携技術研究組合(通称:BBit-Japan)が保有する映画や音楽などのコンテンツを、セットトップボックスを使ってテレビで視聴できるよう研究を進めている。
FTTHサービス
ADSL市場
■キャンペーンが激化している。
FTTHサービスにも家電製品などと同じく2003年4月の春商戦、6、7月の夏商戦がある。5月にサービスエリアの拡大でキャンペーンを実施したため4月からずっとキャンペーンを続けているように見えるだけだ。確かに効果はあり、毎月の加入者は倍増したが、ADSL市場と同様の体力勝負をするつもりはない。